ミイラ「セヌウ」復顔プロジェクト
早稲田大学古代エジプト調査隊発見による完全ミイラ「セヌウ」復顔プロジェクト


<概要>
女子美術大学メディアアート学科エジプト研究プロジェクトチームは、本年1月より、早稲田大学古代エジプト調査隊によって発見されたエジプト・カイロ近郊のダハシュール北遺跡において発見された約3800年前の完全ミイラ「セヌウ」のCTスキャン画像を元に、エジプト学は早稲田大学古代エジプト調査隊の吉村作治教授、解剖学は聖マリアンナ医科大学解剖学教室の平田和明教授の御協力を得て、コンピュータグラフィックス(CG)による復顔を行って参りました。この度、メディアアートと、エジプト学、解剖学とのコラボレーションにより、「セヌウ」の復願を作り出すことができました。
<制作過程>
頭蓋骨のCTスキャン画像を元に解剖学的な観点から復顔で面皮付けをする際に重要な計測点を付け、性別、人種、年齢などの人類学的平均測深値データを使用して、基本的な面皮を作成しました。また、エジプト学からみた観点から鼻、唇、耳などの形状を絞り込み、3DCGで最終的な形状を作り出しました。皮膚はエジプト人の皮膚画像を使用し、毛穴や皺は、「セヌウ」という人物像を考慮しながら美的感性によ
り制作を行い、最終的な完成に導きました。
<プロジェクトの意義>
CGを用いて美的な観点から感性を中心にしてエジプト学、解剖学とのコラボレーションによりミイラを復顔した例は、世界でもこれまでにないことです。異なる分野のコラボレーションはコミュニケーションが難しく様々な困難が伴いましたが、プロジェクトが進むに従ってお互いの理解度が増し、最終的に復顔が完成した時には、これまでにない達成感があり、非常に意義深い試みだったと思います。研究者が領域を超えて新しい研究のためのコミュニケーションを続けていくことで、国際的にも文化的にも意味のある結果が得られることをあらためて認識しました。
(内山博子)
関連ニュース:
asahi.com「ミイラの素顔はこんな顔? 早大調査隊がCGで復元」
<女子美術大学メディアアート学科エジプト研究プロジェクトチーム>
内山博子(リーダー:女子美術大学メディアアート学科教授)
浅野正博(女子美術大学メディアアート学科教授)
檀上誠(女子美術大学メディアアート学科助手)
立石彩子(女子美術大学大学院美術研究科修士2年)
板橋さやか(女子美術大学大学院美術研究科修士2年)
増永裕子(女子美術大学大学院美術研究科修士2年)
小磯かおり(女子美術大学メディアアート学科4年)











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